政治

書評

キャス・サンスティーン『シンプルな政府:“規制”をいかにデザインするか』★★★

ナッジをうまく活用することで政府を効率的にできないかという話。 行動経済学で特別新しい知見はないけど、実際にアメリカ政府がここまで進んでいるとは思わなかった。日本では絶対にやってないだろうなあ。
経済・金融一般

公益資本主義ヤバすぎ

名前だけは目にしていたような気がするものの、たぱぞう氏の記事で初めて意識に止めた。公益資本主義と資産形成の方向性 - たぱぞうの米国株投資 一目でヤバい。経済学なんも知らない人間が道徳的直感に基づいて決めた感ありあり。 いやもう、単に少子高...
経済・金融一般

不便によるセキュリティ

投票が電子化されない理由としてよく言われることなのだが、不便≒高コストは、それ自体が一種のセキュリティとして働く側面がある。 国政選挙の投票がネットできるようになったとして、通信が傍受されて改竄されていないことを、サーバーがクラックされて結...
書評

『貧乏人の経済学――もういちど貧困問題を根っこから考える』★★★★★

アビジット・V・バナジー著、エステル・デュフロ著。過去書評。どちらかというと啓蒙書で投資の役には立たないかもしれないが、非常に面白い。 上手くいかない政策を見抜いたり、自分や子供が貧困の罠に陥らないようにするためとか(?)具体的に役立つケー...
書評

ポール・クルーグマン『さっさと不況を終わらせろ』★★★

過去書評。内容的には今更というか当たり前感もあるけど、いい。そもそも現実の政治では安倍首相以外みんな財政緊縮派と言っても過言ではない状況なので、今更どころではない。
書評

竹中正治『ラーメン屋vs.マクドナルド―エコノミストが読み解く日米の深層』★★★

過去書評。経済学者が専門外のことに色々口を出す本、というと普通トンデモ本一直線のことが多いのだが、十分まともで面白い。竹中正治先生はやっぱりすごいわ。
書評

ポール・クルーグマン『良い経済学 悪い経済学』★★★★

過去書評。「国際競争力」という概念は、比較優位を理解しておらず、よそ者嫌いの本能に訴える政治的ツールとして利用されるが、あまり意味がない、という話が主眼。 啓蒙書で直接投資の役に立たないかもしれないが、とてもいい。20年前ぐらいの本だが、古...
書評

ジム・ロジャーズ『冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見』★★★★

過去書評。ポジトに節操がなさすぎる上、ところどころで人でなしが透けて見えるので、個人的にあまり好きでないジム・ロジャーズ。本も何冊か読んだがどれも今ひとつ。 だが、これだけは結構面白かった。ポジショントークや乱暴な極論であることは同じなので...