長期投資のコツのひとつに、宇宙の事を考えると相場がどうでもよくなる、というのがあります。
— さいもん (@hitori_haitou) 2017年6月3日
一見ジョークのようにも聞こえるこの発言だが、極めて重要と思う。
おすすめの本『マシュマロ・テスト』の中で強調されていたのは、短期的利益を我慢して長期的利益を取る能力は、テクニックで強化することもできるということだった。
たとえば、単に目を塞いだり、顔を背けたり、別の楽しいことを考えたり、「これは絵なんだ」と自分に言い聞かせたり、といった、一見馬鹿馬鹿しい小手先のテクニックにも、大きな効果がある。
「株の儲けは我慢料」という格言があるが、相場が労働と根本的に異なる点のひとつは「ただ何もしないで待つのがベスト」という局面が、普通にあることだ。
そのような局面で(そうであることがわかるのかは別問題として)、様々な誤りを犯す誘惑に抵抗して、ただ待ち続ける・我慢し続けるためには、単に気をそらすためのテクニックが、大きな威力を発揮しうると思われる。
私はそもそも兼業投資家であるので、相場に向ける時間や労力は、捻出するのに苦労することはあれど、減らすのに苦労することはない。
しかし、今でさえ、自然科学系の本を読んだり、趣味のプログラミング等の創作をしたりする時間は、投資関係の勉強や実践のそれより多いぐらいであり、仮にその必要が生じても問題にはならないと思われる。
これは長期投資に際して、ひとつの優位性でありうる。
コメント