進化

投資哲学

念力でチャートを動かす錯覚が生じる条件は何か

昨晩、CPI発表に伴う某先生の戦いを追うためにドル円のリアルタイムチャートを見ていた。その際に、FXマンガ等でよく描写される(?)念力でチャートを予想できる(あるいは動かせる)的な錯覚を、生まれて初めて感じた。  脳のパターン認識モジュール...
書評

アンドリュー・W. ロー『Adaptive Markets 適応的市場仮説: 危機の時代の金融常識』★★★

進化・生物・数学・経済・金融・市場のあたりに一通りの知見がある自分には、分厚い割に新しい話が全然なくて正直いまひとつだったが、このあたりの総まとめ本としての価値は十分あるように思える。
書評

『自由の命運  国家、社会、そして狭い回廊』★★★★★

ダロン・アセモグル著、ジェイムズ・A・ロビンソン著。非常に面白かった。以下私の理解による大雑把な要約。  ホッブズのリヴァイアサンの議論は概ね正しく、その意義も明白であるものの、その対極として想定されている自然状態「万人の万人に対する闘争」...
書評

ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理』★★★★★

投資には関係ないので紹介していなかったが、新型コロナウィルスの件で思いだした。  人間のリスク見積もりが、あくまで進化環境に合わせたヒューリスティックで近代文明に適応していないこと、それにマーケター・デマゴーグ・アジテーターがつけ込むことに...
投資哲学

投資家適性とサイコパス性

熟達した投資家は全員サイコパスである、という言説は、熟達もしてないし投資家かどうかも怪しいし投資家友達もいない私には本当かどうかさっぱりわからないけど妙な説得力がある。— burabura (@burabura_117) 2019年7月20...
書評

『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』★★★★★

ハンス・ロスリング著、オーラ・ロスリング著、アンナ・ロスリング・ロンランド著。すでに評判高いけど、確かに名著。  私自身には特別これという新知見があったわけではないが、ようやく進化心理学が当たり前の前提となり、それをどう応用すべきかを考える...
書評

橘玲『朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論』★★★★

すごくよかった。タイトルは正直「釣り」と言っても過言ではない。内容的には副題だけでいい。  私自身にとっては、なんら目新しいことはない。政治リベラル・経済リバタリアンで最新の社会科学(特に進化心理学)に抵抗がない日本人が書いたらこうならざる...
書評・レビュー

ジェフリー・ミラー『消費資本主義!: 見せびらかしの進化心理学』★★★★★

訳書情報 「消費資本主義!」 - shorebird 進化心理学中心の書評など  上のブログでだいたいの内容は知っていたのだが、実際読んでみると詳細の部分がどれも興味深かった。  啓蒙書としてだけでなく、高額な消費をやめたいまたはやめさせた...