知的作業の3レベルを意識すると捗るかも

 人間の知的作業には、

  1. 自ら乱数を振りだして情報を生成する必要がある仕事
  2. すでに存在する情報を刈り込む仕事
  3. 単に情報をある形から別の形に移し替える仕事

 の大きく分けて3レベルがあると思う。

 もうちょっと平たく言うと、

  1. ウンウンうなって考え思いがけず解決する作業
  2. 判断や取捨選択が必要となる作業
  3. 本能&準本能のみで機械的にできる作業

 とも言える。

 各レベルで代表的なものをあげると、

  1. 作文・プログラミング・何かを初めて作る・議論
  2. (真剣な)読書・知らない場所に行く・何かを選ぶ・通常会話
  3. 軽い読み物・通勤通学・日常の家事・(一方的に)話を聞く

 1は完全に頭が整理され気力も充実していないとできず、夕方や夜あるいは寝不足の日には全く進まない。2は多少なりとも意志力・決断力を消費する。逆に3は不調の時でもほぼ変わらずにできる。

 これを意識してスケジュールを調整すると捗るかもしれない。少なくとも、無理なことをやろうとして結局できずに終わるケースを減らせるだろう。

 また、このレベルを、なんとかしてひとつ下に落とせるなら、アルゴリズムのオーダーを下げることに相当する効果が得られる。

 もちろんそれはほとんどの場合無理な相談で、魔法に近いが、多くの知的生産法と呼ばれるものは、少しでもそれに近いものを目指したものだろう。

 よくある「○○式発想法」の類は、大抵は、対象にあらかじめ振りだしておいた乱数を適用することに相当するだろう。1から2への変換だ。もちろん楽な分だけ、型にはまり取りこぼすリスクが代償となる。

 2から3への変換に相当するのは「○○式整理法」とか、もっと簡単なものなら「ライフハック」とか呼ばれる類のものだ。いわゆるジョブズ式の「毎日同じ服を着る」というのも2から3への変換といえるかも。

コメント

タイトルとURLをコピーしました