誰のこととは言いませんが、例の新婚さんとか、バフェットのアイコンで政治関係の発言ばかりしている人を見て思うことがあります。
「自分の核」とでも言うべきもの、たとえば、
- 人類70億人の全てが反対しても私はそう思う!
- たとえこの世の誰一人認めてくれなくても私は私だ!
というような、確固とした自我・自信を持たないのは、投資家として弱点だということです。
一見、年寄りくさい曖昧な精神論に聞こえると思います。自分も長くそう思ってきましたが、アラフォーに近づいて少し意見が変わってきました。そうなるメカニズムもかなり説明がつくと思えます。
一言で言えば、
- 自分の核を持たないと、他人に振り回されっぱなしになり、我慢が効かなくなる
ということです。「株の儲けは我慢料」と言われるように、投資において我慢が必要な場面は極めて多いのに、それができなくなるのです。
たとえば、自分に自信がないから、失敗を認めることができずに損切りが遅れる人がいたとします。
そんな人は、家族に知れたら自分がどう思われるかが心配で(ルール1を忘れた状態)損失を隠して放置し、結果的にさらに損失を膨らませてしまいます。
たとえば、確固たる自我がないから、有名人の顔を借りて周囲に受ける発言ばかりしているうちに、正のフィードバックでどんどん過激化してしまう人がいたとします。
そんな人が、投資の世界では、なぜか熱狂を逃れて冷静に少数派に属し続ける努力ができる、と考えるのは難しいでしょう。
……現実にもありそうな話ではないでしょうか。
面白いのは、現在「忍耐」とほぼ同じ意味で使われる「我慢」の語は、元々「慢心」の意味だったのですね。言うまでもなく、慢心は投資の最大の敵とされています。
- 投資は我慢が大事
- 我慢は一種の慢心
- 慢心は投資の大敵
さて、どうしたらいいのでしょう? 簡単な答えはなさそうです。
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