ギャンブル依存症までのマージンは寿命と同じ

 実際にギャンブル依存症になってしまったら取り返しがつかない以上、実際に考え管理しなくてはならないのは、なるかならないかの二値ではなく、なるまでのマージンである。

 私のイメージでは、ギャンブル依存症に陥るまでのマージンは、寿命と同様に、個人差は大きいが減る一方の有限資源である。生理学的に完全に正しくはない可能性が高いが、少なくとも、そう考えておいた方がよいだろう。

 たとえある一瞬の投機で100倍あるいは1000倍にできて、しかもうまく逃げることができたとしても、それで人生ゴールして終了という訳ではないはずだ。その後、普通の投資に戻って満足できるだろうか。自分だったら自信はない。

 速く儲かるのがいけないと言っているのではない。当然、他の条件が同じなら速いほうがいいに決まっている。

 「いくら儲かるか?」だけでなく「どれだけの時間がかかるか?」も考えなければ意味がないのと同様に「どれだけギャンブル依存症に近づくか?」も考える必要があると言っているだけだ。

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