書評 社會部部長『あの国の本当の思惑を見抜く 地政学』★★★★ 地政学としての内容は極めて基本的かつ真っ当で、そんなに特筆すべきものはないように見える。 しかし、地政学本にありがちな政治的な意図、つまり Woke・ポリコレ的な「ええかっこしい」な感じ、あるいはその逆の露悪的な感じが、いずれも全くない。別... 2025.08.24 書評
オーディオブック オードリー・タン『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』★★★ Audibleがようやく定額聴き放題に変わって、2か月無料体験キャンペーン対象にも入るようなので、加入して第一段として聞いてみた。 間違っているとかつまらないとは思わないのだが、というか、普通に考えたら十分よい内容なのだが、こんなハイパー頭... 2022.02.14 オーディオブック書評・レビュー
書評 『表現者クライテリオン 2020年5月号』★★★★ 『三体』が全然面白いと感じなくて、評判との乖離が大きすぎて気になっていたところ、このWARE_bluefield(@WARE_bluefield)氏のツイに巡り会って、突発的にポチってしまった。クライテリオンだと、この号に収録されてる、『三... 2021.01.08 書評
政治経済・金融一般 新型コロナとパニックの村 ある人がパニックになるかは周囲ですでにパニックに陥っている人数で決まるとする。100人の村があり、n人目の村人は周囲のn人がパニックのとき自分もパニックになるとする。 平穏な村に一人のパニック者が駆け込んでくると、村は完全な大パニックに陥る... 2020.03.11 政治経済・金融一般
書評 『幸福な監視国家・中国』★★★★ 梶谷懐著、高口康太著。 タイムリーかつ面白い。新書としては最高級に良いと思う。悪いのは監視ではなく権力の暴走 で書いたあたりの話ともど真ん中で関係あるし。 2019.12.09 書評
書評 『リー・クアンユー、世界を語る』★★ グラハム・アリソン著、ロバート・D・ブラックウィル著、アリ・ウィン著。 シンガポール行ったのでなんとなく。確かに賢明かつ意志の強い人物で、そりゃこんな人が独裁してたら発展するわな、という印象。 アメリカに対するアドバイスが事実上「赤字減らせ... 2019.09.13 書評
政治経済・金融一般 悪いのは監視ではなく権力の暴走 「監視社会」と一言でまとめられてしまうから混乱するが、監視が増えるのは基本的に良いことである。ズルしようとしている人以外には。 おそらく「監視」を悪い意味でのみ使う人は、その対極に「道徳」を想定しているのであろうが、元を辿れば道徳も相互監視... 2019.07.22 政治経済・金融一般
書評 エヴァン・オズノス『ネオ・チャイナ:富、真実、心のよりどころを求める13億人の野望』★★★ 原題"Age of Ambition: Chasing Fortune, Truth and Faith in the New China"(野心の時代:新しい中国で富・真実・信仰を追い求める) 期待ほどではないが結構面白かった。内容が多岐... 2019.06.07 書評