「破滅願望」という言葉が好きではありません。破滅を望むというのはあからさまな撞着語法です。自殺ですら、生きている方がより破滅的だと思う(少なくともその時の本人にとっては)からするわけです。
破滅願望が存在しないと言っているわけではありません。反面教師を見ても、一般に「破滅願望」と呼ばれる状態は、確かに存在するように思われます。
一般に破滅願望と呼ばれるものは、正確には「ここでなければどこでもいい」状態、あるいは「現状に一刻も我慢できない」状態であると、私は考えています。
「どこでもいい」という気持ちで飛び込んだ先が現状よりマシである可能性はかなり低いので、結果的に、傍から見れば破滅を望んでいるようにしか見えない、ということになるのでしょう。
短くて一般に通用する言葉が存在しないので、これからも「破滅願望」という言葉を使用しないわけにはいかなさそうですが、私はこのような理解をしています。
投資で破滅願望の状態に陥ることは、高い確率で大失敗の要因となっているように見えます。これが正しければ、逆に「我慢強い」人や「現状に満足している」人は投資で成功する可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
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