岩井克人『経済学の宇宙』に木村資生が出てきた。木村氏の「分子進化の中立説」は私も個人的に支持している。岩波新書『生物進化を考える』が読みやすい。
— J.S.エコハ (@JS_Ecoha) 2015, 6月 5
このツイートを見て、経済学の本で木村資生が出てきて何か意味があるならすごいことだと思って借りてきたが、外れ。
ざっと見る限り、他にも進化論や物理学・数学の話はところどころに出てくるが、どれも私の判断ではファッショナブルナンセンスの域を出るものではない。
経済学そのものとしてはすごい人なのかも知れんが、私にとってはちゃんと読む価値なしと判断した。
本題からは外れるが、この本で紹介されているジョージ・ガモフ『1,2,3…無限大』は素晴らしくいい啓蒙書だ。経済・投資とは全く関係ないが。
木村資生『生物進化を考える』もすごくいい本だ。優生学に関するところだけ、真面目に受け取るとちょっとヤバい記述だったおぼえがあるので注意。年代的にしょうがないと思うが。
あと、分子進化の中立説はすでに支持するとか支持しないとかいう段階にある説ではないと思う。どんな条件でどこまで厳密に成立するかという各論の話はあっても、もはや当然という意味で。
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