オーディオブック

安田隆夫『運 ドン・キホーテ創業者「最強の遺言」 (文春新書)』★★★

Audibleで聴き放題だったのであまり期待せずに聞き始めたが、期待よりかなり良かった。 運を良くする方法についての議論そのものは、マックス・ギュンターの『「ツキ」の科学』のそれにかなり近い。 5項目から2の「広範な学習」を引いて、代わりに...
投資哲学

禍福はほつれてしまった縄のごとし

ussi氏のこのツイから発想した話。運的な話で言うと割と下振れって長く続くし、上振れも長く続く感じする。— ussi (@tauren_jp) March 27, 2025  「禍福はあざなえる縄のごとし」という諺がある。良いことと悪いこと...
投資哲学

投資家の資産比較は桁までしか意味がない

投資をやっていると、ほんのわずかなタイミングや運のずれで資産が何倍も変わってくるから、投資家を資産で比較することは、その是非自体は別の話としても、桁の数ぐらいまでしか意味を持たないだろう。 たとえば、兆級・千億級・百億級・十億級・一億級・一...
政治経済・金融一般

人生の慣性の法則と相場に与える影響

株で若い人から強い奴が出てくることはほとんど無いと思う。少なくとも当分は。— ussi (@tauren_jp) December 16, 2019  このussi氏の発言から色々考えていたら、昔2ちゃんねるか何かで『バック・トゥ・ザ・フュ...
投資哲学

人の和は地の利に如かず地の利は天の時に如かず

別の話の前提として必要なので、やや今更感&唐突感があると思うが、ひとつ再確認しておきたい。2012年末〜2013年前半の、狭義のアベノミクス相場が、いかに特異なものだったかを。 元から長期のデフレ経済→100年に一度の世界金融危機→経済無視...
投資哲学

パフォラン1位は必ずしも良いことではない

個人投資家パフォーマンスランキングのようなものでトップになってしまうのは、必ずしも良いことではない。 投資は実力と運の双方に左右され、運の要素がかなり大きい。一定規模以上の集団で見た場合、時々の短期的なトップは、ほぼ必ず運(≒投機)側に全振...
書評

ロバート・H・フランク『成功する人は偶然を味方にする–運と成功の経済学』★★★★

なぜかビジネス系自己啓発書のような邦題になってしまっているが、副題の『運と成功の経済学』の方が内容に近い。前著『ウィナー・テイク・オール』から、いい意味で、言っていることが変わらない。 有利が有利を・不利が不利を呼ぶマタイ効果により、成功に...
書評

マックス・ギュンター『運とつきあう 幸せとお金を呼び込む13の方法』★★★★

『「ツキ」の科学』の第4部のみを取り出して拡大したような内容になっているので、『「ツキ」の科学』よりはおすすめ。 投資に限って言えば、やはり『マネーの公理』一冊だけで必要十分な気もするが、それ以外についても得るところはあるのではないかと思う...