具体的にどれかは憶えていないが、何か子殺し事件があった時に聞いたセリフ。あまりにもシュールな割に何らかの本質を突いているように思えて、妙に印象に残っている。
明らかに発言者は、尊属殺という言葉と、それが否定され廃止されたという経緯を知っている。しかし、その否定された尊属の概念、現実の歴史上のそれを正確には知らず、おそらく字面から「尊い家族・親族」のようなものだと推定している。
そして実際の概念は、発言者にとって、単に知らないだけでなく、もはや予想も及ばないものになっている。その範囲に親が含まれるのに(もっと尊いに決まっている)子供が含まれないなんてことは、おそらく想像もできないのだ。
なんというか、真に常識が移り変わるということの神髄を感じる。


コメント