ジェラルド・M・ローブ『投資を生き抜くための戦い』32 投資と税対策

32 投資と税対策

 税金にはかまわず売りたいときに売る。

 これについてはもうこの一言でいいような気がします。

 唯一の例外は、税金に関する他人の不合理な行動につけ込もうとするときかと。自分の経験だと、2013年末の、来年から10%から20%へ税率が上がる、というとき、

「ずっと上がってきて大きな利益の乗った人が多い3085 アークランドサービスは、年内にいったん益出しする人が多くて、余計な売り圧力になってるだろうな。」

 と考えて、2013年末に少しずつ買って、2014年になってから少しずつ売ったら、少し儲かりました。もっとも、それすら余計なこと考えずにずっと持ってた方が正解だったわけですが。

 税金対策のために、ベストの時期を過ぎた長期のポジションを保有していると、他のグループに優位をゆずったり主力の座から降りた株を束で抱えることになりかねない。

 それで投機の成否が変わってしまう可能性を考えれば、税金のタイミングの変化ぐらいは気にしない方がいいと思います。払わなくてよくなるというならともかく……。

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